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scene#041 [2007.09.06-09.08]

地獄と山のマリアージュ【阿蘇山・九重連山】

(その12)

沓掛山から扇ヶ鼻分岐を目指す08:34

沓掛山を過ぎるとなだらかな丘陵地帯が続いていた。

こうい道は歩いていて楽しい。

登山をしない人は、「あんな苦しい思いをして何が楽しいの?」と言うが、実際おかでん自身そう思う。ハアハアするよりも、鼻歌でも歌っていたい。

その点、この広がるなだらかな丘といったら。

素晴らしいです。気分転換、ストレス解消にもってこいです。

最初の急坂で登山者の基礎体力と根性をチェックして、それから後はお楽しみタイム、というわけか。


お犬様も登る08:39

犬も登っていた。

時々こういう光景をみかけるのだが、実に不思議だ。犬は苦しくないのだろうか。嫌じゃないのだろうか。良い運動と気分転換になって嬉しいワン、とでも思っているのか?

多分、ご主人様が連れてきたから「まあここを歩けということなんだろう」と自分自身を納得させているのだと思われる。犬の忠誠心のたまものだ。

猫だったら絶対に逃げるな。


気持ちの良い高原08:43

道は、なだらかにアップダウンしながらほぼ水平移動していく。良いんだろうか、こんなにお気楽で。

今日は曇りとはいえ、まだ9月上旬の気候。正直、暑い。きっと春や晩秋の頃だと、気温が適切でとても快適な山歩きが楽しめるだろう。

いや、この光景だと「山歩き」しているというより丘歩き、という方が正しい気がしてきた。トレッキングとかクライミングという表現よりもハイキングがふさわしい。


ちょっとした登り08:49

とはいっても、たまにはちょっとだけその気になって登りもありますと。


扇ヶ鼻分岐08:57

扇ヶ鼻分岐。

九重「連山」なので、この山域一帯あちこちにぼこぼこと山がある。今回目指しているのは久住山というそのうちの一つにしか過ぎない。

だから、こういう別の山への分岐があって、なおかつ「そっちには行かないです」という事になったらなんだかちょっと悔しい気分になる。久住山は登るけど、九重連山を満喫したうちには入らないではないかねキミィ、というわけだ。


星生山08:59

扇ヶ鼻分岐から先は、急に開放的な世界が広がっている。驚きの声を思わず上げてしまったほどだ。

別世界だな、まさにここは。

険しい沢や尾根を詰めていった末に山頂到達、というのとは全然違う山登りがここにはあった。こんな山登り、初めてだ。

先ほどから繰り返して言っている通り、山に登っているんだか大自然の中を散歩しているんだかわからなくなってくる。

正面に見える山は星生山(ほっしょうさん)、1762m。


並ぶケルン09:05

広々としている場所だからか、荒天時に道を見失わないようにケルンが脈々と連なっていた。

ちょっと作りすぎだろう、というくらいの数だ。きっと、最初はもっと少なかったし小さかったんだろうけど、登山者が石を追加で置いていって、次第に数も規模も大きくなったに違いない。


星生山分岐09:07

星生山に登る道との分岐。

帰りの時間が気になるおかでんとしては最短ルートで久住山を目指すつもりだったが、ちょっと星生山に立ち寄っても良いかな、という気になっていた。折角だから連山を連山らしく楽しんでもいいんじゃないか、と。そこまで気にするほどぎっちぎちの時間設定じゃないし、立ち寄ることくらいは造作ない。

・・・しかし、正面に見える「一気に斜面を登る道」を見て立ち寄る気が失せた。予定通り久住山にまっすぐ行こう。


絶妙なバランス09:08

ケルンの一つ。

非常に絶妙なバランスで石が積み上げられている。風が吹いたら転がり落ちそうだ。つい最近作られたものだろうか?

見ていてハラハラする。


久住山が見えてきた09:10

星生山を左手に見ながら、ほぼ平らな場所を歩く。西千里浜と言うらしい。こんな山の中、しかも活火山がある山域で平地があるのは意外。

おっと、正面に久住山が見えてきた。あれが今日の目標地点。

さすがになだらかな歩きが続いていたからな、最後は一汗かく必要がありそうだ。にょっきりとそびえているぞ。


ペンキ岩が出てきた09:14

西千里浜の端に来ると岩場になってきた。黄色いペンキが岩のところどころに塗られ、行き先を案内してくれる。

今までなだらか散歩に慣れ親しんできたので、ようやく登山モードにスイッチ、ということか。


ここから一旦下る09:18

おっと。

このまま久住山に取り付くのかと思ったら、一旦下るんですね。

標高で数十メートルほどは下がる。下ったところには、建物が見えた。久住分かれ避難小屋だ。

 


土質が変わってきた09:20

このあたりになると土質が変わっていた。

固まる前のセメントのような、灰色をした土。それが何故かぬかるんでいて登山靴にまとわりつく。

この近くに噴煙をあげている硫黄山があるので、その関係だろうか。


久住分かれ避難小屋09:22

久住分かれ避難小屋に到着。

二つ建物が建っている。立派な左の方が避難小屋・・・ではなく、こちらはお手洗い。右の小さい方が避難小屋だ。トイレがある避難小屋だから贅沢なもんだ。普通、避難小屋といったらトイレなんて存在せず、周辺で用を済ますものだ。

ここから牧の戸峠まではあまり距離がないことから、「お手洗いメインで避難小屋はおまけ」なのかもしれない。


避難小屋から見た久住山09:23

避難小屋から見た久住山。もう間近に迫ってきた。

このまま直登すれば早い。しかし傾斜がきついようで、登山道は直登を避け、ぐるりと大回りするように作られている。

写真でいったら、一旦左端までいって、そこから山のてっぺんを目指すという「Uターン」なルートだ。


阿蘇の天然水を飲む09:24

ここで初めて水分補給。

だらだらと・・・という言い方はポジティブではないが、楽しくちんたら歩いてきたので大休止するタイミングを失っていた。久住山に張り付く前に、一旦ここはお休み。

サントリーの「天然水」。昨日コンビニで買ったものだ。見ると、「阿蘇」と書いてあった。東日本だと恐らく「南アルプスの天然水」なわけだが、九州だと「阿蘇の天然水」になるのね。知らなかった。

「カップラーメンやカップうどんでは、東日本と西日本で味付けが違う」というのと同じか。


久住分かれ09:30

久住分かれと言われているのがここ。

十字状に行き先が表示されている。

↑久住山 中岳
↓避難小屋 牧ノ戸峠
←北千里浜 すがもり小屋 法華院・坊がつる
→この先危険 下りないで!!

どうやら右側には行ってはイカンらしい。

それだったらわざわざ掲示しなければいいのに、と思うが本当に危険なのだろう。


危険な方向09:30

その危険とされる方角がこちら。

ぱっと見はなだらかだが、行く先が見えない。登山地図で確認してみると、この先急斜面を伴う沢になっていた。

踏み跡が無いので、荒天時とはいえ、こちらに迷い込むことはまず無いと思う。しかし念には念を入れて注意しときましたよーということか。


三俣山09:31

進行方向左側。「←北千里浜 すがもり小屋 法華院・坊がつる」とされている方だ。

正面に三俣山が見える。なるほど、三俣だ。山の頂点が3つあるように見える。

そしてその左側は、荒涼とした山・・・というか、斜面というか、そういう一帯がある。これが硫黄山。まさに煙を噴いている真っ最中。

登山地図には、「登山禁止」「ガス滞留注意」「山腹からガス噴気」と赤字で注意書きが書かれている。


立ち入り禁止09:31

あら。進行方向左側のルートを遮るように警告看板が。

「九重山噴火のため危険につき立入りを禁止する」

だって。

ということは、ここから三俣山方面には行けないということか。

結局、この久住分かれは、四方向に道があるかのような案内板だったけど右は急斜面につき危険、左は噴火につき立ち入り禁止だった。なんだ、まっすぐ久住山に大人しく登れ、ということか。

(つづく) 

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