ホーム >胃袋至上主義宣言[連載] > ますゐ全メニュー制覇プロジェクト[恐るべしますゐソース2/ますゐソースは世界を救う-2]
【ROUND6 メンチカツ】
野菜コロッケがダメなら、ということで次はメンチカツで挑戦してみることにした。
余計な途中経過はいらねぇ、結論を単刀直入に言おう。
あわない!これも、やっぱりあわない!
中のミンチからでてくる肉汁のうまみと甘みが、ますゐソースを凌駕してしまった。
ますゐソース、案外うたれ弱いことが判明。ボコボコじゃん!一発軽いジャブでも放たれたら、とたんにサンドバッグ状態になってしまっている。
肉汁=うまみと甘み ますゐソース=肉汁と同じ傾向の味
ということで、両方とも同じ方向を向いてしまっているのだった。これをうち消すには・・・
そうなんだよねえ、ケチャップとか中濃ソースもしくはウスターソースといった、酸味が入っているものがちょうど味としてなじむんだな。
ますゐソースさんには大変失礼とは思いながらも、「これはさすがにイマイチ」と判断し、残ったメンチカツにケチャップをかけて頂いた。「ますゐソース、邪魔だよ」という感じでケチャップがかけられているのが、何とも悲しい。
【ROUND7 アジフライ】
「フライものなら大丈夫」と信じていたにもかかわらず、このような総崩れ状態となってしまったため、もう完全に浮き足だってしまった。「これは何をやっても勝てない」という気が徐々にしてくるようになってきた。
昔実験したときは、「全ての食材を圧倒するソース」としてもてはやされていたというのに。一体どうしちまったんだ。
肉でダメなのだから、魚なんてもう言うまでもなくダメだよな、という負け犬モードで試食に突入した不幸な食材、アジフライ。
食べてみたが、案の定イマイチだった。魚の青臭さが逆に増長されてしまったような気さえする。やはりこれも、醤油やウスターソースといったぴしっと襟元が正されている引き締まった味に染めてもらった方がよさそうだ。
【ROUND8 さつまいもの天ぷら】
今日になって学習した事をちゃんと智恵として身につけていれば、イモの天ぷらなんて絶対大ハズレだって事は食べるまでもなく分かることだ。
イモそのものが甘みがあり、うまみがある。そして、食べるときは天つゆという「辛い」味付けで食べる。
こういう成り立ちの食べ物を、甘くて旨いますゐソースをかけて食べたって旨いわけがない。
でも、目の前にある以上やらないわけにはいくまい。
食べました。
ああ、やっぱり想像の通りでした。おわり。
【ROUND9 鶏の竜田揚げ】
ますゐソースレビューもこれで3日目。いい加減倦怠感なんである。うんざりのあまり、1日お休みもらって外食してきた。さすがに毎晩毎晩、同じ味を食べ続けるのはいくらますゐソースだからといってもイヤだ。
だんだんレビューが投げやりになってきているって?いや違う、投げやりになってきたんじゃなくって、書くことが無くなってきたの。こういう組み合わせだとイマイチ、っていうのは少なくとも見極められるようになってきたので、最初の頃のように「これは美味しいのかな?それともイマイチなのかな?」というわくわく感が失せてきちまった。
では、鶏の竜田揚げはどうか?
予想。鶏肉そのものがジューシーでうまみがあるので、ますゐソース負け。
肉に関して言うと、
・味がついていない ・ある程度ぱさついている
の2つの条件を満たしていないと、ますゐソースは合わないのではないかという仮説が現在成り立っているわけですが、さてその仮説を強化させる結果になるかどうか・・・
大当たり。やっぱりますゐソース、その存在をPRすることに失敗。
なんだかかわいそうになってきた。競走馬だったら安楽死させてあげたい気分だよ・・・。
【ROUND10 鉄鍋餃子】
薄皮との相性がよさそうな感じだったのだが、やっぱり中の具のジューシーさに負けた。
ひょっとすると、中がカスカスになるまで熱を加えた方が良かったのかも知れない。
おい、それって本末転倒だぞ。餃子そのものが美味しくなくなるではないか。
・・・ああ、そうだっけか。ところでボク、一体今何をやってるんでしたっけ?だんだんこの企画の主旨が分からなくなってきたよ。
【ROUND11 かつおのたたき】
一体いつまで続けるんだこの企画、ということでいよいよ4日目にまで突入してしまったのであった。ますゐソースを譲り受けたとき、店のオッチャンから「賞味期限は冷蔵保存で1週間程度だから」と言われていたので、あまり悠長な事をしていられない。
ますゐソースにお似合いなナイスな食材を探すこともさることながら、そのますゐソースに裏切られて食あたりをするっていうのは最悪のシナリオだ。腐る前に使い切ってしまわないと。もったいない話だけど。
さて、本日はちょっと目線をかえて、生の魚に手を出してみることにした。かつおのたたき。
「味がついていない」「ややぱさつき気味」という事で、ますゐソースに合うパターンに合致した食べ物だ。しかし、この料理はそもそもぽん酢で頂くものであり、ますゐソースのようなまったりとしたソースに果たして合うのかどうか、という疑問はある。
早速残り少なくなってきたますゐソースをかけてみる。
うわぁ、久々に出てきた、背徳感漂う絵面。
しかし、食べ物を冒涜しているなんて後ろ向きな事を考えてはいけない。ほら考えてもみよ。ちょっと前なんて「ツナマヨネーズ」はゲテモノの域を超えていなかったわけだが、今はこうして市民権を得ている(・・・筈)。それと同じ事が今ここから始まろうとしているのかもしれないではないか。歴史の生き証人たれ!
と、はいお疲れさまでした。とりあえず恒例の言い訳タイム終了。さて。
食べてみる。ううううむ。えーと。ちょっと難しいな。
かつおのぷるんぷるんした肉質が、まったりしたますゐソースとあわない。しかし、表面の火が通っているところは案外いけるんじゃないか。かつおを完全に火を通したものにこのソースをかけると、くどいけど悪くない仕上がりになるかもしれない。
じゃ、早速たたきに火を通してみましょう・・・とやってみれば良かったのだが、その時点ではそこまで気がつかなかった。残りのたたきにそそくさとポン酢としょうがを載せ、美味しく頂いてしまった。うん、やっっぱりかつおはこうでなくちゃ。とほほ。
【ROUND12 まぐろ赤身ぶつ切り】
追い打ちをかけるように、今度はまぐろ赤身のぶつ切りで挑戦なんである。
ラッピングを見ればわかるとおり、「2パック680円」の特売で買ってきた物だ。「ははーん、さてはかつおのたたきと抱き合わせで買ってきたな」ということがこの時点でバレる。
ますゐソースをかけてみる。負け戦になるのは目に見えているので、はじっこに少々。
食べました。はい、やっぱり、なのです。かつおのたたき同様、むにむにした食感の食べ物には合いません、このソースは。やっぱりトンカツの肉のように「口の中の水分を奪う」くらいのぱさつきがないと。
・・・って、あれれ?ふと思ったのだが、美味しいとんかつってジューシーだよなあ。
あー。ますゐって、そういえばカツは非常に美味しいのだけど、そのいずれもが結構パサつき気味だ。肉質がいい悪いはともかくとして、そういう調理法なのかもしれない。だから、特製魔性のソースが絶妙にからむわけだな。
しかし、かつおのたたき同様、「この食感がもう少し違ってれば美味しいかも?」という予感はさせられた。焼き魚にかけると案外美味なのかもしれない。
【ROUND13 厚切りローストンカツ】
はっきりいって、今まで絶対の自信をもっていたますゐソース最強論は崩壊してまった。何故こんなにも今回は連敗してしまうのか。味が食材と調和しなくたっていい、ひたすら暴力的に「俺は引き立て役じゃねぇ、主役だ」とデカい面をしていればいい。たったそれだけでいいのに、今回は食材に押されっぱなしだ。ラ・マヒストラルかなにかで丸め込んで一発逆転でもしてくれればいいのだが、レフェリー役を買って出ているおかでん自身が戦意喪失気味。
そうだ、原点回帰しよう。
別にまぐろの赤身がますゐソースであら不思議とても美味しくなりました、なんてどーでもいいのだ(結果的にイマイチだったが)。それより、「自宅でもあのますゐのトンカツが楽しめる」という本来の有るべき姿で十分じゃないか。
ってことで、ロースカツを買ってきました。これで、何とか自信を回復させてくれ。
過去のますゐ訪問時の写真を見ていて改めて感心させられたのが、ますゐソースを洪水のように料理にかけている様だ。そうか、やはりソースは大量にかけなければならないのだ。
今までは、希少なソースを大切に使おうとしたあまり、使用量をケチっていた。これが、食材にかてなかった一つの大きな理由かもしれない。
残り僅かになってきたソースだが、ここは本家本元のトンカツなのだから頑張って欲しいところ。通常よりは奮発してソースをかけて、世紀の一戦に臨んだ。
・・・
ああ、これだ!やっぱり、ますゐソースは素晴らしい。これぞ、ますゐのトンカツだ。ご自宅でも東京でも、このソースさえあればそこは広島のますゐだよ!という状態。やっぱり、トンカツとあわせるとジグソーパズルのピースのようにピタリとはまるなあ。ああ、ますゐソースを買って帰って良かった。
今回の企画中、初めて「旨い」「ますゐソースの勝ち!」となった瞬間だった。結果が出るまで遅すぎる。
【ROUND14 アメリカンドッグ】
勢いを駆って、アメリカンドッグでも試してみた。これもトンカツと構造は似ている。中は肉、外は衣。これだって美味しい筈だ。
・・・ぐは。前言撤回、いまいち。
そういや、アメリカンドッグの衣って味がすでについているんだっけ。ますゐソースとあわなかった。
【ROUND15 あぶりトロ(まがい)】
結果的にこれが最後のバトルとなった。築地場外市場で、マグロの「トロの一歩手前」の部分をさくで買ってきたものだ。1,000円なり。
この日は朝早くから築地の寿司屋でお酒を飲んだため、家に帰り着いたらそのまま昼寝をしてしまった。マグロ、リュックに入れっぱなし・・・。
夕方気がついてあわてて冷蔵庫に格納したのだが、真夏ということもありちょっと不安。だから、お刺身で頂くつもりだったものをホットプレートで軽く炒めてみた。あぶりトロを気取ったつもりだ。
で、できあがったのがこれだ。おお、実にうまそうだ。半生加減が素敵。
これにますゐソースをかけて頂いてみると・・・ああ!これは旨いぞ。やっぱり、かつおのたたきや赤身で予感はされていたのだが、火が通った魚とますゐソースはあう!これは新発見だ!最後の最後になって、ようやく企画やってる意義が出てきたって感じだ。
やはり、ちょっとパサついた感じがソースとからまって良いのだろう。白身魚・・・スズキや鯛の塩焼きをますゐソースで頂く、というのは案外有りだと思う。
ここまで進めてきたのだが、ますゐソースが残りわずか、となったところでソースにカビが生えてしまった。ちょっと常温保存してしまったのがよくなかったらしい。まさしく寿命は1週間ちょっとだった。ありがとう、ますゐソース。
魚方面の可能性が見えてきたというのが今回の収穫だが、もう頼まれてもこれ以上はやりませんよ。この企画はこれで終了。打ち止め。
まだ続行するとなると、今度こそますゐソース及び食材を冒涜したチャレンジを開始しそうで。
実は、「ビールにますゐソースを入れる」とか、液体系に走ろうとしていたのだが、今回は見送りになっていた。やりすぎだっつーの。
最後、心残りなのは「ますゐソースたっぷりのカツサンド、作って食べたかった!」ということだが、まあこれは味そのものの想像はたやすいので、頭の中でだけで楽しむことにしよう。
(つづく)