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第005頁 腕白フリッパー

ゲテモノ・際物挑戦記

「ベイブ」という子豚が活躍するアメリカ映画がある。その映画を見て子豚って可愛いなどとほざきながら、ハムやソーセージを山ほど食い散らかしている。そういう国民に「鯨を食うな」と言われても、何だかなぁと思うのだか如何に。それ以前に自分たちの主義主張を人に押しつける時点で、どうしようもない糞野郎なんだか。

だから鯨を食う機会があると、なるべく食うようにしているのだが、静岡は清水をうろついている時にもっとすごいものを発見した。イルカの肉である。

アワレみ隊で、山梨周辺を2泊3日でキャンプしながらドライブしていた二日目の夕方、清水市のジャスコの食品売場で晩飯のバーベキューの材料を見繕っていた。地方のスーパーの食品売場を見ていて面白いのは、その土地独特の食材が見受けられるということである。その土地の魚や肉や野菜、地元料理の惣菜、そうしたものを見つけた時には、なるべく買って味見をするようにしている。

何か面白いものはないかと魚売場をうろついていると、イルカの肉、というものがあるではないか。 んん!?と良く良く落ち着いて見てみるが、どう見てもパックのラベルには「イルカ」と書いてある。 そう言えばこの辺りでは、指し網を破るイルカは漁師の敵で、偶にイルカ漁をして数を減らしているらしい。その為に郷土料理にもイルカ料理があるそうで、それを考えるとスーパーにイルカ肉が売っていてもおかしくない。そこで、これは面白いと、一パックほど買っていくことにする。

河原にテントを張って遅い夕食の準備をしながら、買ってきたイルカの調理方法を考える。パックには赤身と白い脂身っぽいものとが入っているが、この白い脂身っぽいものは皮と脂肪の中間のようなものである。野外料理のバイブルであるC.W.ニコルの「冒険家の食卓」では、イヌイット族(俗に言うエスキ○ー)の言葉でいう「ムクタック」に近いと言っている。しかし鯨のそれは刺身で食うとかなり美味しいものらしいが、イルカやアザラシのそれは臭くて普通の人間は食えたものでは無いらしい。

しばらく考えていたが、しかしあまり上手い料理方法も浮かばず、安物のウィスキーと醤油に漬け込んで臭いを消すことにする。

バーベキューを始めてしばらく経ったころ、ついにイルカ肉を焼く。

とりあえず味見ということで、赤身の方を食ってみたところ、かなり獣臭い。うっ、と来ながらも白身の方も食ってみるが、こちらはさらに輪をかけて臭い。 何切れか無理して食べたものの、吐きそうになったので止めることにする。他にも2、3人ほど味見していたが、誰もが一口で止めていた。

調理方法が悪いのか、それとも本来まずいのか。 まあ、うまければこれまでにもそれなりに食われて来た筈だから、そんなにうまいものでも無いのだろう。それとも白イルカのは違うのか。

(ばばろあ)

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− 菜 單 −

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