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甲子-3回目(東京都練馬区栄町)

2000年01月23日【店舗数:---】【そば食:020】

わさび芋、そばがき、かけ、熱燗

 昨日、財布を忘れてしまい無銭飲食を完遂してしまった「甲子」。お金を払うために今日も甲子参りをすることになった。まあ、こういう半強制的ながらもお店に行く機会があるということは、それすなわちここでおそばを食べる事ができるということに他ならない。ちょっと楽しみだったりする。

 この日訪れたのは午後2時をまわっていたのにもかかわらず、大混雑だった。30席近くあるのに、ほぼ満席となってしまった。こうなると、家族経営的なそば屋は苦しい。厨房でご主人があわただしく料理を作るんだけど、何しろ僕みたいにお酒のつまみを頼む人から、おそばを注文する人までいるから対応に大わらわ。おかげで、もりそばだけを頼んだのに30分近く待たされているお客さんもいた。

 そんな光景を後目に、こちらはゆったりとお酒をちびりちびり。ああ、お酒頼んでおいてよかった。やはり、こういう時こそ「そば屋ってのはお酒を飲んでナンボだなあ」と思う。うひひ。

 さて、そんなあわただしい中注文していたそばがきがやってきた。そばがきは手間と体力がかかる料理なので、後で考えると申し訳ないことしたなあなんて思いながらフタをオープン。おや、中には団子状のそばがきがお湯の中でぷかぷか浮いているぞ??

 今まで食べた事があるそばがきは、行水なんぞしておらず、もち状になってごろんと出てきた。それを、のりとしょうゆで頂く仕組み。だから、このそばがきが出てきて正直「どうやって食べればええのん?」と戸惑ってしまった。辛汁があるから、普通のそばと同じに食べればよいようだが・・・。とりあえず食べてみたが、これはこれで美味しいもののふにゃふにゃしていて水っぽく、あまり好きなタイプではないと思った。

 わさび芋、っつーのも体験したことのない料理だ。こんなしぶい料理、そば屋で一献なんて考えないと絶対注文しやしない。居酒屋メニューにもしあったとしても、焼き鳥とかもつ煮とか頼んでしまうし。さて出てきたわさび芋は、とろろにわさび、のり、うずら卵が入ったものだった。てっきり、山芋を千切りもしくは短冊切りにしてわさびを添えたものだとばかり思っていたので、これまたこちらの予想を裏切る形となった。

 ずるずるっ。ああ、地味だけどおいしいや。お酒をくいっ。ううむ。ずるずるっ。あ、あれれ。もうわさび芋が半分以上なくなってしまった。粘りが強いので、ついつい多めに食べてしまい、お酒、お酒、わさび芋、お酒、お酒、わさび芋のつもりがわさび芋〜〜っ、お酒、わさび芋〜っ、になってしまった。危ない危ない。

 まあ、美味しいことは美味しいんだけどあまりに地味であまりに家庭料理っていう感じがするので、わざわざお店で注文するまでもないかな、とは思った料理だったな。

 お酒飲みました、おつまみ頂戴しましたということで、かけそばを注文することにした。店が混んでいるのに注文してからすぐ来たので、ひょっとすると他人様のそばをインターセプトしてしまったのかもしれない。ちなみに、僕より後のお客さんの分は、そばを新たにうたないといけないということで20分以上のwaitとなるらしい。よかった。・・・ん、ひょっとして待ってでも打ちたてを食べた方が正解だったか?

 いろいろ新しい経験をさせてもらって、お会計。ちゃんと昨日の無銭飲食分も支払って帰った。支払うとき、格好つけて「昨日つけにしておいてもらったおかでんですけど・・・」なんて言ってみたが、何も知らない他のお客さんは「おっ、そんな事がこのお店はできるのか」と勘違いしたかもしれない。 

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